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ロリータをめぐる五章

初恋を超える恋は出来ない、
恋はつかむことが出来ない香りである。
ロリータ

ロリータ

あの頃の少女は何処へかと
女神らにふれてみれど
面影は見あたらず

探れど感ぜぬ
抱けど描けず
少女の性はぬけがらを残し渚へと向うたか、
白夜の夢よりも深い海

あの少女らしき人魚を見る
過去で会った少女か
心は熱くなる。

少女の精は海へと帰った
新たな肉体に宿るため
浄化し時間を待つ

命を待つ魂は浮遊をはじめ
海深く
そびえ立つ山の迫にと
授かる生命を
神業ごとき耳を澄まし
沈黙の世界にて時を待つ

ロリータ




陽の入らない異界
私は時に
狂ってしまうほど
男を愛したくなる
とんでいく
とんでいく
私がとんでいく

いや
異界の底におちていく

ロリータ

 
ロリータをめぐる五章
ロリータ

ロリータ




とても気分がいい
なに この心地よさ
女を忘れるような開放感が
今の私の中にある


ロリータ




光っている私
私はいつか光になる
束縛ってなに?
無理
光っていたいから
つかまえるなんて できない
光に生かされているから 私く


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