高卒後、介護の仕事が辛かった。元気になって欲しいと頑張れど、徐々に弱っていく人を間の当たりにして、
哀しくなった。介護の仕事に付きまとう、生命の衰退を止める事の出来ない己の無力さに涙した。いたたまれなく
なり、岐路に立つ。ストリッパー。母と2人で生きてきたこれまでの世界で、欲しかったもの、満たされなかった
ものを模索し介護へと進むも、新たなる道、ストリップの世界で再び見つけ出そうと歩き始めた。
ストリップを楽しむ、癒される。観客は、どこか寂し気で、孤独そう。そんな男達を目の前にすると、彼女は深い
母性の世界へと誘う。元気を与える。美しい肉体、笑顔が拝げられる。非日常的な男と女の触れ合い。うっせきし
た気持ちが光明で、白く輝き始める。力が湧いてくる。彼女のステージのルーツは奉仕の心。私はあなたをしっか
りと見つめています。あなたも私のすべてを見つめて下さい。今は、私はあなたのエンジェル。与えられるべきも
ののすべてを拝げます。だから元気を出して下さい、と。とても優しく目が輝いている。デビュー前に北海道旅行
の折に観たストリップに感動した。介護の仕事を辞めて、迷わず志願。観客の一人ひとりに目を向け、声をかける。
気遣いが細かく、とても心地良い。